排水管洗浄をする意味は?排水管洗浄の方法ー高圧・液剤・ワイヤーの違いとは?

排水管洗浄とは、排水管内の付着・堆積・閉塞物を洗浄して取り除き、詰まりや臭いの問題なく排水されることを目的に行います。

排水管がきれいに保たれていないと、キッチンやお風呂、トイレなどが安心して気持ちよく使えないばかりでなく、下水臭いような臭気の問題や、排水の逆流・侵入により雑菌や虫の発生など室内が不衛生な状態になる様々なトラブルが起きてしまうためです。

ここではその方法についてご紹介します。
詰まっている汚れを、物理的に剥離・粉砕する機械的洗浄方法と、化学的に溶解する化学的洗浄方法に大別されます。

≪機械的洗浄方法≫

①高圧洗浄法

高圧洗浄機または高圧洗浄車からホースで導水し、ホースの先端に取り付けられたノズルから噴射する高速噴流により、管内付着・堆積物等を除去する方法。
噴射孔の角度により、前方噴射、後方噴射、横噴射の各タイプおよびそれらの組み合わせが採用されている。後方噴射タイプは、洗浄とともに自走機能がある。ノズルから高水圧の水が噴射され、その推進力で管内を進んでいきます。

排水管洗浄として最も一般的な洗浄方法で、当社でも一番多い作業です。

当社の高圧洗浄機です。動力がエンジンなので、強い水圧で洗浄ができます。

②ワイヤー洗浄法

ワイヤー洗浄法はスクリュー形、ブラシ形等のヘッドが先端に取り付けられたワイヤを排水管内に回転させながら挿入し、押し引きを繰り返しながら、管内停滞・付着物等を除去するものである。
ワイヤーは、配管の曲がりに対応できるように、フレキシブルな螺旋構造となっている。

排水が詰まっている時や流れが遅い時に使用する。また、薬品洗浄しても状況が改善されない場合に次の手として用いる。

【適用箇所】
シンク、風呂場、小便器系統汚水管、埋設管、ピット内配管、雨水管など

【ワイヤー洗浄機の種類】
①ワイヤー回転型(電動型、手動型)

②先端チェーン取付のワイヤー高速回転型(電動型)

③手動式ロッド型

いずれもワイヤーがドリル状に回転しながら排水管内に侵入して、排水の妨げになっている異物を紛糾して排水状況を改善。つまりの状況が酷く、高圧洗浄すると溢水してしまう場合に、穴を開けて水を引かせる必要がある場合にも活躍する。

 また、①の高圧洗浄だと水圧が強すぎて漏水する危険性が高い老朽化した排水管にも、リスクが低いため採用されることが多い。
洗浄力は高圧洗浄に比べて弱いが、近年では、先端チェーン取付のワイヤー高速回転型の登場もあり、洗浄効果が高まっている。
また、高圧洗浄の機械が入れない場所でも対応できるなどのメリットがある。

③ロッド法

ロッド法は1.0~1.8m程度のロッド(長い棒)を繋ぎ合せて、手動で排水管内に挿入するものであるが、電動のものもある。
この方法は敷地排水管や雨水敷地排水管に適用され、排水桝から挿入して作業する。ロッドの最大繋ぎ長さは30m程度である。

④空圧式清掃法

空圧式清掃法は、空気ポンプを用いて圧縮空気を管内に一気に放出し、その衝撃波により閉塞物を破壊・離脱させて除去する。その空気圧力は0.2~0.32Mpa程度で使用され最大空気圧力は1.0Mpa程度である。

≪化学的洗浄方法≫

化学的洗浄方法は市販のパイプクリーナーから、プロ仕様のものまで様々あります。
普段の掃除に取り入れていただくと、詰まり等のトラブルが起こりにくくなり、とても効果的です!
プロの作業では、機械的洗浄方法が適用しにくい場合など、非常手段的や補助的に用いられます。

【市販の排水管洗浄剤 選び方のポイント】

  1. 洗浄する排水管の素材に合っているか

    使用する洗浄剤は、排水管の材質や問題に合わせて選ぶ必要があります。洗剤によっては管にダメージを与えてしまうこともあります。
    一般的な排水管の素材であるPVCパイプ、鉄製パイプなどに適した製品を選びましょう。
  2. 安全性は問題ないか

    使用する製品は安全でなければなりません。環境に優しく、人体や配管に悪影響を与えないものを選ぶようにしましょう。
  3. 汚れに効果的な成分か

    汚れの種類に応じて、効果的な成分が含まれているか確認しましょう。
    例えば、脂肪や有機物を分解する酵素やバクテリアが含まれていると、油脂汚れなどを効果的に清掃できます。

    *製品のラベルに書かれた使用方法や注意事項を厳守しましょう。
     安全な使用法を守ることで、効果的かつ安全に排水管を洗浄できます。

排水管の洗浄は、予防的なケアや問題が発生した際の対応として定期的に行うことが良いです。
業者に依頼する場合は、信頼性やサービスの内容を確認することも大切です。

【プロの排水管薬品洗浄とは?】

(使用目的)排水の詰まっている時や流れが遅い時に使用

(使用場所)手洗い器、風呂場、小便器など

(薬品の種類)大まかに顆粒型と液体型の2種類

①手洗い器や風呂場の髪の毛や石鹸カスなどに効果的とされる使用する水酸化カリウム系の顆粒型

②小便器の尿石に効果的とされる強酸の液体型

(使用時の注意事項)重大事故の原因になりますので一般の方の使用はお勧めしません。

市販のものに比べて強力なので、顆粒系、液体形ともに使用時は長袖、長ズボン、飛散防止に役立つマスク、メガネの着用は必須です。
特に顆粒型は水分に反応して高温になります。舞い上がった粉末が、目、鼻、口、皮膚などに触れると重大事故となりますので、扱う場合には十分な知識と予防が必要になります。

薬品投入後、対象異物に反応するよう時間を置きます。空圧式ポンプを用いて排水管の中の滞留している水を動かしてあげる事で通水する場合があります。空圧ポンプも使用に慣れていないと周りに汚水が跳ねてしまうので、熟練者以外は周囲を養生するなどの注意が必要です。

薬品洗浄にて解消できる場合は、症状が軽い場合です。
通水出来ない場合には、より効果的なワイヤー洗浄、高圧洗浄と作業方法を変えて対応します。

色々ある排水管洗浄の方法 どれを選べばいい?

上にあげたように、排水管洗浄には色々な方法がありますが、建物の状況、排水管の形状、詰まり等トラブルの状態によって、最適な方法は変わります。
市販のパイプクリーナーで解消できない場合は、さらにひどくなる前に、業者に依頼した方がよいでしょう。

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